演技でダメ出しされたけど、その後に陥る疑問とは?

こんにちは。
演技力向上プロデューサーの並木です。

「ダメ出し」についての疑問です。

あなたも、
養成所や舞台稽古、演技クラス、
または現場で「ダメ出し」されることはあるでしょう。

その時あなたはどうしますか?

「わ!ダメ出しされた…否定された!私はダメだ」
と落ち込む

「こんなに頑張ってきたのにダメ出しするなんて!」
と逆ギレする

「なるほど!そういうことか!じゃあそれをやってみよう」
と素直に喜んで受け入れる

いろいろな反応があります。

覚えておいて欲しいのは、
「ダメ出し」は演出家の「仕事」です

ダメを出して、
よりお客さんに良いものを提供する、
違和感のないものを提供する
のが仕事なのです。

ここを公私混同してしまうとだめです。

「すべては観客の為に」、
「良い作品を作る為に」

という一点の目標にすべての役割の人が
一丸となって取り組むから良い作品になるのです。

別にその人を否定したいわけでも、
いじめたいわけでもありません。

よい作品を作るという
お客さんに対する「責任」
やっていることなのです。

ただ、ここで疑問が残ります。

【じゃあ、それはどうやればいいの?】

「こんな風な感じにしてほしい」
「こんな雰囲気にしてほしい」

そういった感覚的なことは
いわれますが、俳優自身がそれに
応えられる「メソッド」を持っていなかったら
どうなるでしょう?

「言われていることはわかっているんだけど、
身体がそうならない」

「頭ではわかってるけど、できない」

よくあることです。

頭ではわかっているから
「やっているつもり」
「できているつもり」

になっている。

そこで同じ部分を
演出家からダメ出しされると

「やってるのに!」
「わかってるのに!」

と逆ギレ。

「ダメ出し逆ギレ」
・・・よくあります。

結局、ダメ出しされるということは
できていないということなんです。

頭ではわかっても、
それが表れていないから
ダメ出しされるのです。

ここで大事なことは
頭でわかったことが、
自然と身体に表れるような
訓練を普段からしているかどうか。

そういった訓練をせずに、
稽古の時だけ
頭で理解しただけでできるでしょうか?

わかる」と「できる」は違う。

実はこの問題は
最近始まったものではありません。

演劇が始まった大昔から
この問題はあったのです。

そこで開発されたのが
「スタニスラフスキー・システム」であり
「メソード演技」
「心理身体的訓練」

なのです。

つまり、これらのメソッドは
単なる思い付きではなく、
多くの俳優、演出家を悩ませていた問題を
解決するために開発されたのです。

ということは、
これを学んで訓練をすれば、
たいていの演出家の要望には
瞬時に応えられるようになっていくということです。

そうすると、使う側からすると
「またこの俳優を使いたい」
と思ってくれるようになります。

是非このポイントをおさえておきましょう!
今日はここまで。

ではまた!
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