演技レッスンの内容次第で演技力が変わる!?

目次

なぜ、一般的な演技レッスン内容では上達しなかったのか?

「頑張ってレッスンに2年間通ったのに上達しなかった」

「何年も頑張ってるのに上手にならない」

「演技レッスンを頑張れば頑張るほど演技がわからなくなる」

そんな風に悩んでいる人を多く見かけます。

「一生懸命がんばれば、いつかは報われる」

それを信じて演技レッスンで与えられたことを一生懸命やっている人は多いでしょう。

ただ・・・

方向性を間違えていると、頑張れば頑張るほど目的地から遠ざかってしまいます。

「魚を採ろうと思って 一生懸命山に登ってる」みたいな・・・

一般的な俳優養成所の演技レッスン内容

一般的な俳優養成所などの演技レッスン内容はだいたいこんな感じです。

よくある演技レッスン内容
・感情表現
・身体表現
・ダンス・日舞
・発声・滑舌
・エチュード
・台本を使っての演技

養成所やさまざまな演劇ワークショップなどに通ったことがある人はと思います。

見覚えのある演技レッスン内容もあるでしょう。

確かに、
これらのレッスンは楽しいし、「私、演技レッスンをやってる感」はあります。

ただ、残念ながらこれだけやっても演技は上達しません。

というか、
「形」だけは整いますが、「リアリティ」とか、観客の心を動かす為の要素は
一つもないのです。

もちろん、
これらのレッスンは有効なのでやった方が良いとは思います。

ただ、
これらの演技レッスンで懸念する所は、

「形だけの演技」

「形で説明する紋切り型の演技」

「アイディア先行型の独りよがりの演技」

になってしまうことです。

その結果、多くの人が言われてしまう

「何をやっても同じ演技」

「一人でやってるみたいだ」

「何も伝わってこない」

「演技がぎこちない」

ものになってしまうのです。

「演技レッスンの為のレッスン」を頑張ってしまっている事が多く見受けられます。

つまり
「発声は発声だけ」

足を肩幅に開いて、お腹に手を当ててお腹を意識して「ああああああ」

「身体表現は身体表現だけ」

パントマイムで表現してみよう。言葉を使わずに状況を表現してみよう。

演技は声楽とは違うし、パントマイムでもありません。

実際の「演技をする本質」に直結するようなレッスンになっていないことが
結構あります。

「連動」していないのです。

先日リリースした「ニューヨーク・アクターズプログラム」でNYアクターズスタジオのメンバーのカイリ先生のレッスンでは発声のレッスンのパートはありましたが、レッスン内容はすべて演技と「連動」しています。

発声も単なる発声練習ではなく、相手役に届ける発声訓練をしていきます。

世界標準の演技レッスンの内容は根本から違っているのです。

演技上達に必要な7つの演技レッスン内容とは?

では、実際に世界標準の演技メソッドの考え方ではどんな演技レッスン内容が有効なのかを考えていきましょう。

1.リラックス

緊張は想像性の全てを奪います。
緊張で心も体もガチガチだと、何も感じないし、考えられないし、身体が動きません。

だから意識的にリラックスできるコントロール能力を身につけることです。

そうすると、感じやすく表れやすい「俳優の楽器」が育っていきます。

2.五感の記憶

「リアリティ」とは想像上のことを本物のようにあつかう能力です。
「フリ」や「表現」ではないのです。

その為には五感を使って役の状況、場の雰囲気を感じられる能力を高める事が重要になってきます。

その感覚が演技に反映されていくのです。

3.感情の解放

「感情の解放」「感情表現」とは違います。

無理に感情を作ろうとするのではなく、生まれてきた感情を色を付けずに解放していく。

感情に良い、悪いはありません。

感情は作るものや込めるものではなく、生れてくるものです。

この生まれてくる感情にブレーキをかけずに解放できる事。それもリラックスしながら解放できることが重要になっていきます。

4.発声・滑舌2.0

発声や滑舌は演技レッスンにおいて大事な要素ではなりますが、実践的でない発声や滑舌をやっても意味がありません。

歌や声楽の発声は一か所に立ったまま発声をしていきますが、

演技の場合は動き回ったり、いろいろな態勢から楽に声が出ないといけません。

さらに、そこに感情も乗って、相手にちゃんと届けないといけません。

その最終ゴールを意識した発声練習をしないと結局「発声練習のための発声練習」になってしまい、意味が無いのです。

5.身体化

感じた事、考えている事を素直に身体や表情、目に表れる訓練が必要です。

「名優」と言われる人たちはすべてこの能力を持っています。

いわゆる「俳優の楽器」です。

パントマイムやダンスではありません。

6.役へのアプローチ

役へのアプローチで考えるべきこと、やるべきことはたくさんあります。

ペラ一枚の台本を渡されて、即興で演技をする練習だけではちゃんとした役を生きることはできません。

セリフを覚えて、感情を考えて、感情を込めて、セリフをしゃべったり動いたりする・・・

それを一生懸命やったところでなかなか上達しません。

そうではなく、「役」を一人の人間として様々な角度からアプローチして台本を立体化させていく能力を高めていくことが重要です。

7.モーメント・モーメントの演技

役へのアプローチで考えたことをそのまま表現をしようとしても嘘くさい演技になるだけです。

「役として生きる」ことを考えたら、役へのアプローチで掴んだことを
一旦手放して、

シチュエーションや相手役との中で「瞬間・瞬間」を感応して生きることが重要なのです。

これは経験豊富な演技講師に見てもらわないとなかなか伸びない分野でもあります。

ハリウッドをはじめ世界の一流の俳優たちはこの「モーメント・モーメント」の演技で役を生きています。

演技レッスンの内容をどう取り組んでいくべきか

ここまで、本当に必要な演技レッスンの内容についてお伝えしてきましたが、これらをどう取り組んだら良いのかというマインドセットも重要です。

1.このレッスンは何を目的にしているのかを考える

親切な演技講師だったら、演技レッスンの内容をちゃんと説明してくれます。
何のために行うのか?
何を手に入れるために行うのか?

これらを、ただ聞き流すのではなく、自分が訓練する時はそのことを頭に入れながら、何を目的にやっているのかをちゃんと意識して行うことが大事です。

2.焦ってすぐうまくなろうとしない

演技はセリフを覚えて、それっぽくやったら上達するわけではありません。

楽器やスポーツと同じで、考えるべきことや学ぶべきこと、訓練するべきことがたくさんあります。

だから「3日で」とか「1週間で」上手くなろうとしないことです。

名優のアル・パチーノでさえニューヨーク・アクターズスタジオに入るのに
7年間かかったといいますし、ジャック・ニコルソンは13年かかったといいます。

名優でさえそれだけ時間をかけて訓練を重ねているわけですから焦ってもダメなのです。

ただしその代り、その瞬間、その瞬間の演技レッスンでは「自分のベストを尽くす」ことです。

ちゃんとした方法論と演技レッスン内容があれば、それに対して「自分のベストを尽くす」ことを繰り返していけば自然と演技力は向上していきます。

3.卒業はないと心得る

養成所の演技レッスンには卒業はありますが、俳優修業に卒業はありません。

卒業と思ったら、そこで成長が止まります。

ハリウッドの名優たちでさえ、今でも貪欲に演技について研究したり、アクティングトレーナーをつけて有名になった後でも演技力の向上に余念がありません。

そして演技力が成長し続けている事を心から楽しんでいます。

楽しいから続くのです。

4.毎日「俳優」としての訓練をする

演技レッスンも週に一回2~3時間レッスンしただけでは上達しません。

職人と同じなので毎日訓練を自宅でも続けることが重要です。

まとめ

演技レッスンをしてくれるところは世の中にたくさんありますが、大事なのはその演技レッスンの内容はどんなことをしているのかをチェックすることも大事です。

学芸会のような演技を目指すのか?

ハリウッド俳優のようなリアリティのある演技を目指すのか?

それによって演技レッスン内容ややり方も変わっていきます。

どこかの演技レッスンを受ける時はちゃんとその辺を考えるべきですね。

スタート地点を間違えると、頑張れば頑張るほど意図しない方向に行ってしまうので最初のスタート地点をしっかりと見極めることが大事です。

ガチで本気の演劇ワークショップはハリウッド俳優のようなリアリティのある演技を目指す人に向けた演技レッスン内容になっています。

7月から新クラスがスタートします。

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ではまた

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