役の感情を用意してはいけない理由

目次

あれだけ感情を準備したのにぃ!!!

事前にたくさん準備をして、
家でも繰り返し感情をこめて
練習をして自信まんまんだったのに、

本番で演技を始めた途端、
その感情が消えてしまった・・・

頭は真っ白・・・
演技どころではない・・・

演技で頭が真っ白になる

そんな経験ありませんか?

リアルな演技をしようとして、
過去の思い出とかを持ち出して
感情を用意したのに、

演技をした途端
その感情が無くなってしまって
困ったことってありませんか?

まちがった感情認識を教えられていませんか?

よく
「悲しい気持ちを演じるなら、
過去の悲しい出来事を思い出せ!」

とか
「感情を用意しろ!」
言われることがありますが、
それって非常に難しいことなんですよね。

これが俳優によくある「感情の勘違い」。

感情は作れるものだと思い込んでいる・・・

感情の勘違い

ここを抜け出さないと、
一生懸命に訓練や稽古を頑張っているのに
ゴールに全く行きつかない結果になります。

知っておくべき3つの感情認識

1 感情は作るものではなく、生まれるもの

あなたは、普段の生活で感情を作っていますか?
なのに、なぜ役者は感情を用意しようとするのでしょう?
それが「嘘くさい演技」の始まりです。

感情は五感の刺激によって生まれるものです。

2 観客は個人が用意した感情ではなく、役として生まれた感情や反応が見たい

初心者の役者は感情のぶつけ合いを演じようとしますが、
観客はそれを見たいのではありません。

作られた世界の中で、
リアリティのある反応が見たいのです。

感情が生まれてくるのは当たり前。

それを、人間関係の中で役が
どう感情を抑えるかが実は重要なのです。

そこに葛藤や反応が生まれるから面白いのです。

感情垂れ流しの
マスターベーション演技からは
早く抜け出しましょう!

3 感情が生まれやすく表れやすい訓練を普段からしていないと、本番で使えない

「演技」はセリフが言えて、
動ければできそうな気がします。

でも、
観客の心を動かす演技をしたいのなら、
役者本人が舞台やカメラの前で
心が動く必要があります。

観客の目やカメラ、
環境のプレッシャーの中で
リラックスして感情を生まれやすくしようと思ったら
気合と根性だけでは無理です。

毎日のコツコツとした
俳優専用の訓練が必要です。

この3つは是非肝に銘じて
演技の訓練をしていきましょう。

これらについてYouTubeチャンネルの
「演技力UPチャンネル」でも
お話しているので、
ぜひそちらもご覧くださいね。

演技力アップチャンネル

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