良い演技をするには、
しっかりとしたリアリティが必要だということは、あなたはわかっていると思います。
ただ、良くありがちなのが
ストーリーの中で一番盛り上がるシーン、
面白いシーン
だけに一生懸命になってしまって、
他の部分のリアリティをおろそかにしてしまうことがあります。
「その見せ場さえお客さんに見てもらえれば
満足してくれるだろう」
みたいなね。
でも、舞台というのは(映像もそうですが)
全体性が非常に重要になってきます。
一部分だけ突出して良い出来になったとしても、
他の部分が普通以下だったらお客さんは満足しませんよね?
全体性を持って良い作品にしていくには、
一部分、
一単位の
事柄やシーンの一つ一つの
リアリティ
を大切にしていくことです。
例えば、ドアを開けるときの感触、
空気感、
内面のリアリティ、
舞台に登場する前の役のリアリティ。
そういった一つ一つを積み重ねて、
俳優自身がリアリティを感じていくことで、すばらしい作品ができあがってきます。
一つ一つのリアリティを大切にすること。
そういった細かいことの積み重ねなんです。
その為には、観念だけではうまくいきません。
普段の俳優としての必要な訓練、
五感の記憶だったり、
注意の集中だったり、
リラックス
などというものをしっかりやっていくことが大切になってきます。
ただし、それができることが
良い演技をするための基礎ということを忘れないでくださいね♪